学 校

【元教員の本音】特別支援学校教員のやりがい

なかがわ夫婦

こんにちは!なかがわ夫婦です。

今回は、特別支援学校で働く教員のやりがい・魅力について解説していきます!


(元支援学校教員)

やりがいを感じるところは人それぞれ違うと思います。
私個人的に思ったところをご紹介します!

目 次

1 成長が見られたときの感動
2 1人1人に寄り添った支援・指導ができる
3 「ありがとう」の言葉

1 成長が見られたときの感動

これは、先生という職業ではあるあるだと思います。
ですが、特別支援ではより感動が感じられると思っています!

理由① できるようになるまでの道のりが長い

障がいがある子供たちは…と一括りにはできませんが、
できるようになるために、個々に合わせた手立てが必要なことが多いです。

指導・支援をするにあたり、子どもたち一人ひとりと正面から向き合い、試行錯誤しながら手立てを考えます。

短期間でできるようになることもあれば、
半年…1年…2年…と、繰り返し何度も何度も諦めずに取り組むことで
できるようになること、できつつあると変化が見えるようになることもあります。

だからこそ、できるようになったときの感動が大きいです!

理由② 感情表現が素直な子供たちが多い

できないとき、できそうなとき、できるようになったとき、
様々な表情を見せてくれます。

日々、子供たちとバトルを繰り返す日々ですが(笑)
お互い本気でぶつかるからこそ、思いが通じる瞬間には大きな喜びがあります。

頭はクールに、気持ちは熱くですね(笑)

そして、その時の子供たちの表情を一番近くで見ることができるというのも
教員ならではのやりがいだと思います。

「できた」という言葉
壁を一つ越えたぞ!という表情を見ると、
諦めずにやってきてよかったなと心から思います!

2 1人1人に寄り添った支援・指導ができる

理由① 教員1人あたりの人数が少ない

それぞれの学校の1学級あたりの児童生徒数をまとめました。

※複式学級=例)1年生と2年生が同じクラス
 重複障がい=例)知的障がいと肢体不自由など、2つ以上の障がいを併せ持つ

特別支援学校では、1学級対して1人以上の教員を配置することになっています。
が、ほとんどの場合2人~3人の教員で1学級の担任をします。


(元支援学校教員)

多くても教員1人あたりの
児童生徒数は大体4人
です!

夫(元小学校教員)

小学校は1学級最大35人だからね~

1人1人にきめ細やかな支援が必要であるため、その分通常の小学校や中学校、高等学校と比べて、教員1人あたりの子供の人数は少なくなっているのも特徴の1つです。

そのため、1人1人とじっくり関わることができます!
小中高に比べると、時間も十分に確保できますね。

理由② 授業内容

特別支援学校には、自立活動という授業があります。


(元支援学校教員)

知的障がいや肢体不自由など個々の障がいによる
学習上又は生活上の困難を改善・克服すること
を目的としています!

1人1人の目標が設定された上で、自立活動が行われます!

自立活動の他にも、特に知的障がいを主とする特別支援学校では、
1人1人の障がいの程度に合わせた授業が行われています。

通常の小中高校では、各学年で学習すべき内容が決まっています。
特別支援学校では、日常生活や卒業後の社会生活に必要な力を身に付けることができるよう、各教科等の内容を工夫して指導していきます。

もちろん、特別支援学校でも集団で指導することがあるので、
すべての場面で1人1人に合わせて…という訳ではありませんが、
小中高と比べると…1人1人に寄り添った支援・指導ができる環境と言えます。

3 「ありがとう」の言葉

全ての仕事に共通することだと思います。
ただ、教員という仕事は、特に「ありがとう」と感謝される場面が多いと思っています。

そして、特別支援学校では、家庭と連携して、指導・支援を行うため、「ありがとう」という言葉もたくさんいただきます。

1年間担任をやり切ったとき、異動のとき…
子どもたちや保護者の方々、同僚の先生方など多くの方々からたくさんの「ありがとう」、そして励ましの言葉をいただきます。

私も3年間働き、卒業式で子供たちの成長した姿を見たときには「教師冥利につきる」とはまさにこのことだな…と胸がいっぱいでした。

未来をつくる子どもたちの教育に携わることができる教員という仕事は、「やりがい」や「貢献感」を得ることができる、この上ない仕事だと思います。