学 校

【現役教員が語る】教員のブラックなところ5選

こんにちわ。なかがわ夫婦です。

今回は、教員のブラックなところ5選というテーマでお話をしていこうと思います。

前回の記事では、教員になってよかったことを紹介しました。
まだ見ていない方はぜひそちらも合わせてご覧ください。

【現役教員が語る】教員になってよかったこと5選

こちらの記事でも書いている通り、教員になってよかったことはたくさんあります。
しかし、反対に、ここは大変だな、ブラックだなと感じる部分もあります。

少し前に、文部科学省が行なったプロジェクト「#教師のバトン」が話題になりました。
「教員の魅力を伝えるために」というテーマで始まったはずですが、むしろ現場の過酷な勤務環境が多く訴えられる形となりました。

気になる方は、NHKが出しているこちらの記事もぜひご覧ください。

NHK “教師のバトン” 想定超える悲痛な声

ツイートの内容を見ていると、教員という仕事が本当に大変なものに思えますね・・・。
中には、「本当にそんな大変なの?」と思ってしまうものも少なくありません。

そこで今回は、実際に現役教員として働くわたしたちが、教員のリアルな現場について、みなさんにご紹介していきたいと思います。

「教員がブラックだというのはよく聞くけど、何がそんなにブラックなんだろう?」「教員という仕事につきたいけど、自分でも本当にやっていけるのかな?」と気になる方はぜひご覧ください。

わたしたちの考える、「教員のブラックなところ」は次の5つです。

教員のブラックなところ
  • 休憩時間がない
  • 年休が取りづらい
  • 教えることが幅広い
  • 授業準備をする時間がない
  • オンオフの切り替えがしずらい

1つずつ解説していきたいと思います。

休憩時間がない

校種にもよると思いますが、小学校教員は、休憩時間がほとんどありません。

わたしの勤める学校の勤務開始時刻は8時15分なのですが、当然子どもたちはそれよりも早くに登校してきます。
わたしの学校では、7時50分くらいには、多くの子どもたちが登校してきます。

ほとんどの担任の先生方は、子どもたちよりも先に教室に入り、子どもたちを迎えるのが一般的です。
遅くとも7時30分くらいまでには、学校に着いてその日の準備などをされている先生方が多いです。
(育児をされている先生や、遠方からの通勤の先生など、必ずしもこの限りではないです。)

また、勤務終了は4時45分ですが、子どもたちが帰るのは4時過ぎです。
子どもたちの下校後、簡単な教室整理をし、その日の事務処理をしていると、勤務時間はあっという間に終了します。

次の日の授業準備をしたり、保護者対応などをしたりしていると、どんどん遅くなってしまいます。

このように、出勤してから退勤するまで、ほとんど休む間もなく働いているのが現状です。

正確には、休憩時間は設定されているのですが、昼休みの時間と被っており、ゆっくりと休憩することはできません。
丸つけをしたり、個別指導をしたり、給食が遅い子の対応をしたり、子どもと遊んだりと、色々やることがあるので、職員室でゆっくり休憩・・・とはなりません。

よくドラマなどで見る、会社の同僚とランチに行くシーンなどにあこがれています。笑

年休が取りづらい

これも、校種によると思います。

例えば、小学校の場合、基本的に全て担任が授業を行なっています。そのため、年休をとる場合、その日の分の授業を誰かにお願いしなければなりません。

年休を申請する際は、休む日の授業を誰に、どんな内容でお願いするかという「補欠計画」というものを提出しないといけません。(これの作成も地味にめんどくさいです。笑)

例えば、プリントなどを使った復習の時間にするとして、そのプリントの印刷・準備まで前日に済ませておかなければなりません。
1時間分ならあまり問題ありませんが、まるまる1日分となると、かなり事前の準備は大変になります。

それから、これはクラスによりますが、担任の先生がいない間に何かトラブルが起こり、次の日はその対応に追われるということも稀にあります。

そうなってしまうと、せっかく年休をとって休んでいるのに学校から電話がかかってきて、休みどころではなくなります・・・。

教える内容が幅広い

国語・算数・理科・社会といった主要教科に加えて、体育や家庭科、音楽、習字といった専門的な内容も小学校教員であれば指導しなければなりません。

その教科を自分が好きだったり、得意であったりすればいいですが、全ての教科そういうわけにもいきません。

わたしの場合だと、習字はとても苦手です。笑
何がポイントなのか、何を指導したら子どもたちが上手くなるのか、初め全く分かりませんでした。

先輩の先生方に聞いたり、研修に行ったり、自分で勉強したりして、今は一応指導することができていますが、もっと専門的な知識を持った人が指導した方が子どももいいだろうなあと思うこともあります・・・。

同じ学年の先生方同士で、指導する教科を交換して、なるべく自分の得意な科目を指導するような工夫をしているところもあります。

しかし、この場合も時間割の調整が大変になったりと、いいことばかりではないように思います・・・。

授業準備をする時間がない

「教員で授業をするのが仕事じゃないの」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

わたしもそう思っていました。笑

しかし、実際には次の日の授業準備をする時間はほとんどありません。

先ほども述べたように、子どもたちがいる間は当然その対応をしなければなりません。
そして子どもが帰った後も、教室整理や事務整理をしなければなりません。

なので、教材研究は家でする、もしくはほとんどしないという先生も多いと思います。

ベテランになってくると、教材研究の時間も短くて済むと思いますが、若いうちは本当に大変です。

「いつでも聞いてね」と、先輩の先生方は優しく言ってくださいます。

しかし、当然その先生方も忙しそうですし、何より自分がそこまで追いついていないということも少なくなかったので、本当に大変でした。

今は研修に行ったり、本を読んで勉強したりしたので、授業の進め方もだいぶ分かり、少しずつ楽になってきました。

オンオフの切り替えがしずらい

これは人によると思います。

例えば、その日何かトラブルがあったりすると、家に帰ってもそのことについて考えてしまうことがあります。

他にも、あの授業はあそこでああすればよかったなとか、明日の授業はどうしようかなと考えてしまうことも少なくありません。

また、授業に関していうと、準備もどこまでこだわってするのかが難しいです。

というもの、完璧な授業などないからです。

完璧な授業がないからこそ、どこまで1つ1つの授業にこだわるかは、自分次第になります。

どこかで区切りをつけない限り、いつまででも授業準備をすることになってしまいます。

他には、あまりありませんが赴任している学校の近くに住んでいる場合だと、買い物中に、学校の子どもに会ったりすることもあります。

当然、保護者の方と一緒に来ているので、挨拶を交わしたりもします。
(一気に学校モードになってしまいます。笑)

実際に会うことはなくても、いつ会うか分からないと思うと、どこか緊張してしまいます。笑

また、これはあまりありませんが、何かトラブルがあった時などは、夜家に帰ってからや、土日にも学校から電話もかかってくることもあります。

せっかくの休みを満喫するつもりが、次の日の学校のことを考えて、あまり心が休まらないということもあります。

自分の中でしっかりと切り替えたり、きちんと割り切れる人は全く問題ありませんが、人によっては、常に学校のことを考えてしまって、それが負担になってしまうこともあると思います。

おわりに

どうでしたでしょうか?

現役で教員をしている夫婦が、教員の大変なところを考えてみました。

どの仕事でもそうですが、当然教員にも大変なところはあります。
むしろ、今回まとめてみて改めて思いましたが、毎日本当に忙しい現場です。笑

しかし、それでも続けれいらっしゃる先生方が多いのは、将来を担う子どもたちの成長に関わることができている実感があるからだと思います。

授業で子どもが「わかった」と言ってくれた時、運動会などの行事を通して大きく成長した時、最初は本当に手がかかっていた子が、みんなを引っ張っていくほどのリーダーに成長した時など、「この仕事をしていてよかった」と思える瞬間は、たくさんあります。

教員になるかどうか迷っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。

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