みなさんこんにちは!
なかがわフウフです。
今回は、教員から転職活動をする上で、「まずは今の職場でしっかりと成果を出すことが大切です」というお話をしていきたいと思います。
あくまでも私たちが転職活動を行ってみて感じたことですが、個人的にはとても大切なことだと考えています。
教員以外の方でも、転職を検討されている方には共通して言えることだと思いますので、これから転職活動をされようとされている方、ぜひご覧ください!
なぜ学校で成果を出すことが転職成功につながるのか
どうせ転職するんだから、学校での仕事は、迷惑をかけない程度でほどほどにやっておけばいいのでは?
こんな風に考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、今の職場で体調を崩されてしまった方などは、体が一番大切ですので、そちらを優先してほしいと思います。
しかし、そうではなく、しっかりと先生としての仕事をやり遂げてから転職をしようとされている先生の場合、まずは今の仕事に全力で取り組んでほしいと思います。
そう考える理由は、大きく二つあります。
そもそも中途採用はスキル重視
そもそもですが、中途採用は、新卒採用と違って、一定のスキルが求められます。
もう少し詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
新卒採用と中途採用の違いとは?転職活動で覚えておきたい評価軸の差
(転職エージェント「パソナキャリア」の転職・求人情報サイト)
企業としては、現状足りていないポジションがあって、そこに合致する人を採用しようとするわけですから、当然その職種や業界を経験している人を、より採用したいと思うはずです。
例えば、営業職の募集を行う場合、前職ですごい売り上げを上げている営業マンなど、実績を持った人がいた場合、採用したいと思う可能性は高くなるはずです。
前職が教員の場合、例えば、学習塾や教育関係の企業であれば、そのまま教員としての経験を生かすことができますが、そうではない民間企業への転職を希望する場合、基本的には未経験での挑戦ということになります。
しかし、職種・業界未経験でも、全く教員としての経験を活かすことができないわけではありません。
例えば、営業職に挑戦する場合で考えたいと思います。
営業職といっても、簡単にひとくくりにできないところはあると思いますが、基本的にはお客様に物やサービスを売るということがメインになってくるはずです。
そこに活かせる教員の経験が何かと考えると、「コミュニケーション力」であったり、「相手との信頼関係を築く力」などが挙げられるかなと思います。
教員という職業は、子ども・保護者・周りの先生方といった、本当にたくさんの方と関わりながら仕事をします。
そこでいい関係を築いて仕事ができているということは、お客様ともいい関係を作ることができそうだなと思ってもらえるはずです。
これだけでは弱いと思いますが、このように「私は民間でも通用するこういうスキルを持っています」というのを、自分の言葉でしっかりと言語化できるようにしておくことが、転職を成功させる上では非常に大切です。
ただ何となく日々の業務に取り組むだけでは、この部分を言語化することがどうしても難しくなってくるのかなと思います。
自分の担任する学級での子どもとの関わりや、担当している校務分掌で、現状の課題を考え、その課題を解決するために行動し、改善していく。
その積み重ねが、民間でいう「実績」となって、転職する際のアピール材料になるかなと思います。
「他責思考」ではなく「自責思考」が大切
「他責思考」の人とは、簡単に言うと転職理由を、人のせい、環境のせいにだけしてしまい、自分のせいではないと思っている人のことです。
反対に、人のせい、環境のせいにするのではなく、あくまでも自分に責任があると考える人が、「自責思考」の人ということになります。
ここで1つ、転職先の面接官の立場になって考えてみてください。
子どもや保護者との関わりが上手くいかなかったので、転職します。
私の担任した子どもに、〇〇という課題を抱えた子供がいました。そこで、書籍等で勉強したり、同僚の先生方に相談したりして、こんなアプローチをしてみました。その結果、その子のこういう成長につながりました。
少し極端な例ですが、上記のような二人の方が応募してきた際、ほぼ間違いなく後者の方を採用したいと思うはずです。
大変な子どもや保護者がいるのは事実かもしれませんが、上記のような言い方では、極端な話、「それであなたは何もしなかったの?」と思われてしまいます。
多くの先生方は、その子や保護者と、日々精一杯向き合ってきたはずですので、そこを伝えないのは非常にもったいないです。
仮に十分な結果が得られていなかったとしても、しっかり自分の頭で考え、行動してきたこと自体は、評価していただけるかなと思います。
上記のような例の他にも、
- 情報主任として学校の情報科に力を入れて取り組み、全てのアンケートを電子化し、集計の負担を減らしました。結果、先生方が子どもたちと関わる時間を増やすことにもつながったと思います。
- 研究主任としての仕事に力を入れて取り組みました。私の学校の課題は、〇〇の部分にあると考え、その対策として、〇〇に力を入れて学校全体で取り組みました。結果、学力調査ではこういうプラスの変化に繋がりました。
など、その人の経験によってアピールできるポイントはたくさんあると思います。
転職するということは、前職に何らかの不満があったのだろうということは、企業側も理解しているはずです。
大切なことは、その中でも全ての環境のせいにするのではなく、自分にできることを考え、行動してきたかどうかです。
「教員として、この人はどういうことをしてきた人なのか」が、具体的にイメージできると、企業側としても、その人が転職後に働く姿をイメージしやすくなると思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
一見遠回りのようにも思えますが、まずは現職でしっかりと成果をあげることが、実は転職への一番の近道になるのかなと思います。
また後日別に書きたいと思いますが、その成果をしっかりと職務経歴書に落とし込むことで、書類通過率も上がってくるのかなと思います。
今回の内容が、転職活動を検討されている方の何か少しでも参考になると、とても嬉しいです。